Webディレクターという職種は、会社によって位置付けはまちまちですが、ざっくり言うとクライアントと制作者の間に立ち、プロジェクトを成功に導く人です。
そもそも「ディレクション」という単語が「方向づけ」や「導き」という意味があるので、そんな感じのポジションです。

どのようにプロジェクトを成功に導くか、成功の定義はプロジェクト次第ではありますが一般的にWebディレクターに求められる動きや心得を紹介します。

大きく2つに分けると「企画と管理」

Webディレクター仕事を大きく2つに分けると「企画と管理」です。
プロジェクトの成功というゴールに向けて上記の二軸で活躍します。

企画

クライアントのビジネスをよく知る

最初から知ってることはほぼないので、とにかく聞く、調べるをしっかりと行います。
わからないことはわからないと言い、しつこく聞く。この業種に限ったことではありませんが、一時の恥を忍んで聞きまくるしかありません。
ただ同じことを何度も聞いたり、ちょっと調べりゃわかるだろってことを聞きすぎてもウザイので、自分なりの下調べももちろん必要です。
業界のことだけでなく、ビジネスの状況や目標なども聞き出す必要があります。それに応じ、最適な企画提案を行います。

Web制作や関連する施策をよく知る

最適な提案を行うためにも、できることをハッキリさせておく必要があります。「制作側に確認してみます」は極力減らしていきましょう。
クライアントの状況や目標、予算などに応じ、効果をしっかりと説明する必要があります。
ここで重要なのは、説明が生々しいかです。
付け焼き刃の知識やその場しのぎの説明だとこの生々しさは感じられません。自分自身がしっかりと理解していること、さらには経験からの知識であれば尚良しです。

管理

費用やスケジュール等のすり合わせを確実に

ビジネスにあたっての基本のキです。
ここを事前にばっちり詰めておくのは当たり前なのですが、特にスケジュールを関係者全員で同じ認識に揃えておくことは非常に重要です。
例えば、「10日までに出します。」はクライアントにとっては10日には完成、制作者は日付変更前に提出すればOKの認識はあるあるだと思います。
クライアントの営業時間に合わせ、日付だけでなく時間も事前に詰めておくと問題を未然に防げます。

双方向への情報の横流し担当ではない

「ってクライアントが言ってたよ」「って制作者が言ってたよ」という子供の使いのような伝言担当はハッキリ言って不要です。
このタイプは、プロジェクトから抜けることで人件費を浮かすことが最大の貢献になります。
Webディレクターは、クライアントの希望を理解した上で戦略の観点から適切な提案をし、制作者には漏れなく企画を理解してもらうことが重要です。
例えるなら、翻訳者。かつ言葉をそのまま訳すのでなく相手が最も理解しやすい表現を使い、さらには発言者に「こう考えた方が良くね?」とプロ目線で提案するくらいの勢いを持ちます。

まとめ

業界の専門知識もさる事ながらですが、コミュニケーション能力も非常に重要です。
ただ、コミュニケーション能力だけで全てをカバーしようってのは笑止千万なので、一つ一つの事例を大切にし、知識と経験を少しづつ着実に深めていきましょう。